安っぽいネックレスに
ラズベリーの色がしみついて
ドライブの途中
夜明けを待たずに
海へ着いてしまうよ
ハイウェイの甘いライトは
ちょっと刹那的だよね
レコードの針が折れちゃったり
足首をくじいちゃったり
そんなことだけで
センチメンタルになっちゃうよね


ブルーの瞳を揺らめかせて
少女であることを嘆くんだね
その背中はほのかに桃色で
生意気に愛の言葉をつぶやくのに
指先がくすぐったくて


まだ背伸びはしないでいいよ
耳元でささやいたって
笑っちゃうくらい
ふたりとも少女だった






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