きれいなお化粧を落として むらさき色の涙が 純白のはなびらを呪うように ぽつぽつと流れていく 「檸檬をかじったり 桃を剥いたりするような みずみずしさはだめなの くちびるにハチミツを塗りたくって 笑うくらいならいいけど」 タイトなパンツのすそを弛ませて そこは星屑の溜まり場になる 重ったるいまつげと 血のにじんだ手首と へたくそなケーキ 季節はずれのマニキュアが ぜんぶ君の証 ヴァージンを鼻で笑い 高いヒールで宇宙を蹴飛ばしたら 後ろにひっくりかえって ショートカットのハニーブラウンの 似合わない冷たい香り 「きれいな朝を殺してみたいの それは嘘だけど ショートケーキの苺が甘いケーキは 世界で一番許せないのはホント」 |